物事は何でも構わないのですが、何かを続けることが
尊いとされていますよね。でも、これが意外に難しい
と感じる人の方が多いのではないでしょうか。
例えば自分にとって少々難し目の資格試験をする時な
どを考えてみて下さい。勉強をしている時に、難しく
て理解出来そうもないようなものが出たとします。暫
く格闘するものの、気付いたら思考停止して進めなく
なってしまい立ち尽くしてしまいます。そして、自分
の決めたことなのに進まないっていう状況に陥ってし
まう…なんてことはありませんか?
こんな時、「もうやる気ゼロー!」「なにもしたくな
ーい」なんてパターンに陥ってしまうことってありま
すよね。勿論、私にもそんな時はあります。
ここで諦めて止めちゃうのも勿論アリですが、ちょっ
と待って下さい。やる気ゼロで気合なんか入らないで
しょうが、もしも自分のモチベーションが自
分でコントロールすることが出来る
としたら、あなたはどうしたいです
か?
そんな時こそ、この本の出番です。
この本では、モチベーションをコントロールする方法
としてアップ(向上)とキープ(維持)
の2つを挙げています。ここで書かれている方法のひと
つひとつを挙げていくことはしませんが読んでいくと、
ほぼ同じことを言っていると分かります。
例として、モチベーションアップの方法としての「勝
ち癖をつける」はモチベーションキープの方法として
の「細分化して計画する」に通じるところがあります。
同じように「思います。禁止!」は、「宣言する・行
動する・記録する」に通じるところがありました。*1
特に私が共感したところは、前述の「思います。
禁止!」の部分でした。これはよく言いがちなこ
とではあるのですが、自分が目標にしたいことを言う
時に「(自分の例で恐縮ですが)私は簿記2級に合格
したいと思います。」じゃなく「私は簿記2級に合格
します。」と言い切ってしまって適度なプレッシャー
を与えることで、行動に移せるからです。
その行動は、小さなことで良いのです。
大きなことを成し遂げた偉人でも、最初にやったこと
は些細なことでした。まして特別な能力を持っている
訳でもない私たちは、小さなことの積み重ねを続けて
いくことで自分の目標を達成していけば良いのですか
ら。
それから私は「細分化して計画を立てる」
のは苦手なのは自覚してましたが、苦手なりに少しは
考えた方が良さそうだと感じました。出来る出来ない
は別の話ですので、それのみを評価するのは止めた方
が良さそうです。*2
勿論、本に書かれていること全部が当てはまるとは私
も思いませんが少なくとも、参考にはなるでしょう。
この本は三名の著者による共著となっていますが、ど
の部分がどの方の書かれたものかを想像しつつ読むと
いう楽しみもありました。それぞれが各々のブログに
書き溜めてきたものを持ち寄った感じで、本文は「私」
という一人称の文章であるものの、しっかりそれぞれ
の個性が出ていたように感じました。皆さん辿ってき
た道のりは違うものの、共通しているのは「やり続け
てきたこと」。
それが、タイトルの「ジャンプ(飛躍)」
に繋がっていくのです。
ちなみに ”KEEP UP” で「続ける」という意味がある
そうです。JUMP し続けるためには、KEEP も UP も
必要なんです。このことは昔から様々な人が言ってい
て何も目新しいものではないですが、それだけに見失
いがちなことです。これ自体は悪いことではありませ
んが、こうしてたまには思い出させてくれるものは必
要ですね。
おまけ・その1
マザー・テレサの言葉に、こんなものがあります。有名な
言葉ですから、ご存じの方もいらっしゃると思います。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
ふと思ったのですが、言い切って何かをすることで行動が
変わるとするならば、それに伴って思考が変わったり習慣
が変わったりするのではないかと。本の内容から連想した
だけなのですが、結構重要なことではないでしょうか。
おまけ・その2
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