ねこママの読書ノート

私の感想を書いていく Blog です。

イッセー尾形の人生コーチング

 

イッセー尾形の人生コーチング

イッセー尾形の人生コーチング

 

 

知人から勧められて、読んでみました。

 

この本、「イッセー尾形の」・・・と冠されていますが、イッセーさんが書いているわけではありません。ただ、「イッセー尾形のつくり方」というワークショップで、演出をされている森田雄三さんの言葉と、そこに参加している方々の様子が元になっているようです。そこに参加する人は、どこにでもいそうな老若男女です。芝居の経験がある人も、そうでない人も参加しています。その人たちが、たった4日間の舞台稽古と舞台を通して得るものについて書かれています。(まあ、本に書かれていることが全てではないと思いますけど)

 

ところで、いま「自分探し」って流行っていますよね?最近よく売れている本でも、そんなものがありますね。でも、この本はそういう風潮とは真逆で「他人探し」と「自分を捨てる」がキーワードになっています。

 

何で?って私も思ったんです。どうして、それがキーワードになるの?

それと、「個性」って何でしょうね?それは、どこにあるんでしょうか?

 

これを探るには、まず「自分」ではなくて「他人」を意識することが重要な鍵になっているようです。何故なら自分のことって、意外に意識しすぎて気付かないし、冷静にみられないから。だから、他人を通して自分をみる感覚があれば、必要以上に意識しすぎないで自分のことをみつめられる。そんなことを言っているように、私には思えました。私自身、人前に出るとあがっちゃうタイプで人見知りもするので・・・たぶん自意識があり過ぎて余ってるんだと思います。だから、なかなか自分のことを冷静に見られないです。ま、些細な欠点です(笑)

 

「完璧を求めすぎるのではないのか。どうして、欠点さえも自分の一部と認めて受け入れることができないのだろうか。どうすることもできないことに、あれこれ悩むよりも、受け入れてしまえば楽になれる」

 

これは、森田さんの言葉の一部です。思うところがあって、引用させていただきました。

 

私は、私の欠点を自分の一部として受け入れているだろうか・・・。