いやはや、この巻も面白かった!信長亡き後、秀吉と家康の二大勢力とそれに絡む後北条氏・上杉氏らの間で生き残るため、真田氏は上田に城を構えることに。勢力の大きな大名達と渡り合っていくためには、情報の質・量ともに良いものを手に入れることが必要条件だったのだなと感じた。勿論これは当時だけではなく、現在でも自分に必要な情報を適切なかたちで得られているかどうかが問われているとは思うが。
それにしても、真田家の面々の観察が楽しくなってきたなあ。それぞれ興味深いんだけど、この巻では源二郎が特に面白かったかな。予言めいたことを言う割に、家庭人になった左平次を嫉妬してみたりするところが何とも。でも考えてみれば、17歳だもんなー。仕方ないか(^_^;)
あと気になるのが、彼らの従兄弟の樋口角兵衛の動向。彼はまだ10代前半の子供なはずなんだけど、行動が読めない感じになってる。彼、どうなっていくんだろう?