(=^・・^=)の本棚★出会うべき本には、きっと会っている

読書記録と、私の思いを書いていく本棚(Blog)です。

下町ロケット

 

下町ロケット

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この本、単行本だし厚みから考えて「読了まで時間が掛かるかな?」と思っていたが、予想を思いっきり外して、あっという間に読み終えてしまった(^-^;;;池井戸 潤さんの本を読んだのは、これが初めて。私にとっては話のテンポが良く、面白い作品だったように思う。


主人公の夢が、やがて会社の従業員たちと分かち合える夢に育ち、そしてそれを叶えるという大まかな流れのなかで、数々の試練にぶつかり乗り越えてゆくストーリーは、人に希望を与えるに充分なものだと思う。勿論、人間誰しも聖人君子ではないから、褒められることばかりではないけど。嫉妬やら悪意やら・・・なんて、生きてりゃ誰でも1度は持ってしまうだろうと思う。あと、大企業の傲慢さとか普通にありそうだ。(恐らくモデルになりそうな話が下敷きにあるのかもね)


挫折を経験した人の「夢への挑戦」は、そう簡単なことじゃない。まして、研究者だった人が町工場のオヤジという立場になってみたら、相当の壁があるんじゃないか?そうも考えたが、事業主本人の個人的な夢から、会社従業員たちと共有できる夢・目標にしていく時点で彼の成長がなかったら、その夢は夢で終わっていたのかもしれないとも思えた。まあ、いくつになっても人間的成長というやつは出来るらしい。主人公を追っていると、そんな気がしてくる。



そんな主人公、佃 航平のこの台詞が心に残った。彼もまた、夢と生活とを天秤にかけて悩んだひとりだったのだ。


「仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。」