この本を図書館から借りた動機は、Twitterで何故か「論語」で盛り上がったから。その時は深く考えずノリだけで、現代語訳だけ読めれば良いかなー、なんて思って借りてみたのだ。
実は、読む前は全部読めるかどうか自信はなかったのだけど、本書は意外と読みやすかった気がした。論語と言えば、古典中の古典としても有名で「孔子や門下の弟子たちの言行をまとめたもの」という知識だけはあるものの授業ではその一部しか読むことはなかったので、改めて読んでみると結構、孔子の人間くささが出ていて面白かった。(だって、孔子に冗談を言うイメージを持てなかったんだもーん)
そういや、孔子先生って弟子の顔回がお気に入りだったようで、よく彼を褒めている記述を見掛けるなあ。まあ、恐らく本当に弟子として優秀な人だったのかもしれないけど、本当にべた褒めなのが良く分かった。(顔回は若くして亡くなったらしいから、それもあるかもしれないが)他には、子路に色々と忠告している場面もよく見掛ける。この人は、仕えていた国の内紛に巻き込まれた形で亡くなったそうだが、孔子は多少、予見しているような発言もしている。きっと、気にかけていたのだろうなあ。
しかし、まあ、時系列はバラバラみたいなのに、読んでいると成る程と思うことや身につまされることがあったりして、なかなか侮れないな。次は別の方の本で「論語」を読む予定なので、少し忘れた頃に読もうかと思う。