ねこママの読書ノート

私の感想を書いていく Blog です。

日本国憲法 大阪おばちゃん語訳

 

日本国憲法 大阪おばちゃん語訳

日本国憲法 大阪おばちゃん語訳

 

 

世間で安保法案が話題になる前、この本の存在をラジオで知って面白そうだなと思い、図書館に予約してました。憲法のことは学生時代に習ったけれど、学校を卒業してン十年経った現在、何だか憲法についての論議が盛んになってきたけど中身は忘れてますからね。

勿論ググったり、青空文庫を見れば憲法の条文くらいは出てきます。でも、それだけだと途中で飽きてしまう気がして手が出せなかったので、飽きずに読めそうなものがあればと思ってましたから丁度良かったです。そのへんのおばちゃんが、井戸端会議ついでに憲法の話してくれる感じ、結構好きです。もっとも、「抱腹絶倒」は言い過ぎと違いますか?


この本でも話題になってるけど、憲法改正の話になると必ずど言っていいほど9条の話になるけど、憲法の条文はそれだけじゃないですよね。でも、何故か9条ばっかり言いたがるのって、どうしてでしょう?私には、さっぱり分かりません。あ、一応、安保絡みで言いたい人が多いのは何となく分かりますがね。だけど憲法の規定って、それだけじゃないですよね。それを考えての発言だったら、考えが色々出てくると思うのですが。

ただ憲法って、ちゃんと手続きを踏んでさえいれば改正することだって出来ますよ。そこを解釈だけ変えて運用しようとするから矛盾が生まれるのだと思います。現実社会を考慮して、改正するのはアリだと思うのですけど。(警察予備隊を作った時に、そうすりゃ良かったのに、その時の政府は決断しませんでした。それは何でですかね?GHQだって、憲法改正しても良いからって言ってたんでしょ?おかしいですね ⇐この時は憲法解釈を変えて創設したそうです)


それと、この本で簡略的に語られている憲法成立史がとても興味深かったです。現在の憲法が出来たのは、大日本帝国憲法の改正という形だったそうで、成立自体が珍しい形のようです。ちょっと、その辺りの話を書いた本があれば読んでみたい気がしました。



それにしても、他の人の感想をチラッと見た感じ、「大阪のおばちゃんが喋った憲法の話」的な文章は、大阪弁に慣れてない人には難しいのかもしれませんね。私には、さほど難しいとは思えなかったけれど。