説教というのは、時として力強い「はげまし」になります。そのこと自体に、凄いなと思いました。この本は、そういった言葉たちを集めている本です。
とは言え、齋藤さんが「グッときた」言葉の数々なので、全ての人が同じようにグッとくるとは限りません。でも、その言葉に付随する著者の思いは相当なようで、その文章からは「本当にグッときた」ことが伺えます。何というか、熱い人なんでしょうね。
「あれかこれかとなったらマイナスを選ぶんだ。これをやったら死ぬ、という方に進むんだよ」
岡本太郎の言葉だそうですが、私は易きに流れてしまいがちな人間ですので、この言葉は耳が痛いです。どちらかを選ばなければならないとき、苦しい方や自分にとって難しいようなことの方を選ぶのは勇気が要ると思います。それをいつも出来るかどうかは分かりませんが、そんな勇気を出せる人間でありたいです。