ねこママの読書ノート

私の感想を書いていく Blog です。

チーズはどこへ消えた?

 

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?

 

 

今まで読む機会がなかったわけじゃないのだけど、何となく”違うかな”という気分で読まなかった本でした。でも何故か、”もしかしたら今だからこそ読める”本なのかもと思った自分がいました。只の直感です。


実際、読み始めてみると話は短いので、すぐ読み終えることが出来ました。それに平易なものですから、難しく考えることもなく読める本でもありました。なのに、私にとっては今でないといけなかったらしいのです。(実際はそんなこと、ないような気もするんですが)


で、ここに出てくる「チーズ」とは、自分が欲してるものや持っていたいと願う何かを指して言っています。そのチーズが突然、自分の目の前から消えてしまったら、人はどう行動するのでしょう。泣き叫ぶのか、新しいチーズを求めて違うチーズのにおいを嗅ぎつけるか、状況を認めないか、変化した状況に対応すべく素早く反応するか・・・いずれにせよ何か反応を示すと思います。それらは、私達が皆、普通に行っているし、そんな要素を持っています。そして人は変化を恐れたり、楽しんだりします。


変化を恐れるときは、たぶん自分を変えたくないからでしょう。今までいたところの居心地が良ければ良いほど、普通の人は環境などを変えることを望みませんもの。でも、変化というものは見えない形でも見える形でも常にあることです。状況が変わることの是非はともかく、「変化は自分で起こせるもの」であるし、また「最大の障壁は自分である」ということは分かっているつもりでも分かっていないことが多いことを示唆していると思います。

 



「もしも恐怖がなかったら、何をするだろう?」

 

これは結構、重要な台詞だったのかもしれません。(主人公のうちの1人が言っています)