かなり暫くぶりに、星新一作品を読みました。この本に収められているのは、いつものショートショートよりは長めの作品ばかりですが、落語みたいに話の最後にオチがあって面白かったです。久し振りにSF小説を読んだ割には、あまり違和感なく読めてしまえるのは楽しいです。
で、ここには10作品あるのですけど、表題作の「おかしな先祖」が結構ツボにはまったかも。現代社会に忽然と現れたアダムとイブが皆の興味の的になってしまう話なんですが、この話のオチは少しばかりブラックだなと思いつつも、さもありなんと思わされてしまうところが良いです。
あとがきによると、著者の星さんがSF落語を試みて書かれたとのことなので「落語みたい」と思ったのは間違いではなかったようでした(*^-^*)