- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本、読みやすいものだから、立ち読みの時もついついページをめくってしまう程、面白かったです。
それは多分いきなり、冒頭部分で著者が書いている「脳は学ぶことがうれしくてしかたがない」という記述に私は「なんで?」と反応しちゃったからなのかなと思います。この素朴な感情があったからこそ、続きが気になって購入してまで読んでみたいと思ったのかもしれません。
例えば、他の生き物は生まれながらにエサの取り方や空の飛び方など生きる術を知っていますが、人は違いますよね。人の子供は生まれたときって白紙状態ですが、その成長過程で様々なことを学んできます。それは後に天才と呼ばれるようになる人も、そうでない人も同じことです。人の脳は、進化の過程で学習能力を身につけるにあたって、きっと色々と試行錯誤してきたんだろうな~と思いを馳せてしまいました。
この本で語られている「脳を活かす勉強法」とは、「いかにして自分の脳を喜ばせるか」に尽きるようです。それは以下のしくみが必要だと著者は言っています。
1.「ドーパミン」による「強化学習」によって、脳を強化する。
2.「タイムプレッシャー」によって、脳の持続力を鍛える。
3.「集中力」を徹底的に身につける。
いずれも「自発的に楽しんでやること」が大事な要素になるようですが、私達は、ともすれば「学習を楽しむこと」を忘れてしまいがちですよね。私自身は「勉強が出来るようになる」かどうかということよりも、これからの人生は楽しんで学習し続けられることを目指したいと感じました。